はじめに
車を増やすと自動車保険も加入しなければなりません(あくまで任意です)。
自動車保険は、新規で入ると高い。
特に年齢が若い人が新規で入るのが高いです。
時期的にも冬から、春先に向けて、子供が新しく免許を取得して、
車を増やすご家庭も多くなっていく時期です。
そんな時、新しく車を増やしたときに心配されるのが、
自動車保険です。
ただ、若い人が、そのまま新規で自動車保険加入すると高額になります。
そんなときに同居の親族内でしたら、
工夫次第で、保険料をできるだけ抑えた加入の仕方ができます。
結論
自動車保険は、車を増車か減車した時に
契約をシャッフルできます。業界では、等級シャッフルと呼びます。
契約をシャッフルすることで、
割引等級を入れ替えすることが出来ます。
ここまで書いても意味がわからないと思いますので、
細かく書いていきます。
なぜ新規と若年時は保険料が高いのか?
●割引等級
保険には割引等級が存在します。
最大で20等級63%割引です。
全くの新規で加入した場合は、
6等級で加入することになります。
加入時6等級でも毎年契約を更新していくことで、
1等級づつ割引が進みます。
14年間保険を使わなければ、20等級になります。
新規契約時の6等級は、保険料がとても高いのです。
●年齢区分
年齢区分は、4つに分けられる。(保険会社によっては3まで。)
基本的には、年齢区分が上の設定が保険料が安くなります。
1,全年齢
2,21歳以上
3,26歳以上
4,35歳以上
理由としては、単純に年齢が若いと運転が未熟だからと言う理由です。
なので、年齢区分を高く設定した契約ならば、保険料は安くなります。
合わせて、保険新規加入者は、保険に加入して、日が浅く、
多くの保険料を収めているわけではありませんので、保険料を
安くはできないのです。
そのため、等級制度により、わかりやすく保険料の仕組みを設けたのです。
細かく説明すると、この等級制度は、進むだけではなく、
事故をした場合、保険を使うと割引が戻ります。
俗に言う、「3等級ダウンするといいます。」
せっかく何年間もかけ、保険に加入していても、
事故で保険を使った翌年には、割引が3等級戻ります。
新規で入った年に1度保険を使うと3等級戻りますので、
新規6等級で加入していると翌年3等級の契約になります。
〈※現在は、等級ダウンだけではなく事故あり係数という概念があります。
ここでは、詳しくは説明しませんが、ざっくり言うと3年間は、等級ダウンだけではなく、
事故で使ったペナルティーを更に保険料に上乗せする制度です。
保険料が、事故あり係数期間は、より高くなります。〉
3等級で、全年齢の契約だと、安い中古車くらいは、
買える金額になることもあります。
保険料を家族内で入れ替える
若い人が、新規で加入する保険は高いため、
対策として等級が進んだ契約を家族内で保有していれば、
割引が進んだ(割引が良い)保険契約を若い人へ譲ることが可能です。
ただ、注意が必要です。
譲れる範囲は、同居の家族内しか譲ることはできません。
尚かつ、車が増えるか減るかのタイミングではなければ、
等級を譲ることはできません。
例えば、
2パターンの保険料を比較します。
1,
今まで家族のお父さんが契約していた保険が20等級の場合。
→この契約をAとします。
20歳の息子が、車が必要になったため、1台、車を増やしたときに、
息子が全年齢で新規加入した場合の保険契約をBとします。
2,
お父さんのA 契約を息子の車に譲って息子が全年齢で加入した場合の
契約をCとします。
お父さんは、35歳以上補償範囲の契約で新規契約をした場合をD契約とします。
1のケースの場合
仮にお父さんが今まで加入していたA契約が年間5万円だったとすると、
B契約が、25万ほどになる場合もあります。
AB2台、合計で年間30万円。
2のケースの場合
C契約:12万円
D契約:8万円
CD2台、合計で年間20万円。
結果として、1と2の場合で10万円同じ内容の保険に加入しても
保険料の差が出ます。
上記はあくまで仮の金額です。
実際に車種や年式、
使用目的によっても保険料は、全く変わります。
とはいえ、上記で示したような保険料の開きは、多いにありえるのです。
うまく保険の仕組みを使い、同じ内容であれば同じ家族ですので、
保険料が安いほうがいいでしょう。
まとめ
保険の場合、自動車保険に関わらず、目に見えない商品です。
また、内容や仕組みは、素人ではわかりにくいところもあります。
かと言って保険会社の人に聞いてもわからなかったり、
騙されていてもわからない場合もあります。
しっかり理解して、加入することが大切です。
最近では、手軽にネットで自動車保険に簡単に加入できる時代になりました。
しかし、内容を理解しないまま、オススメのまま加入するのは避けましょう。
わからない部分が、ないように内容の把握をしましょう。
そのために、わからない部分に対しては、しっかり質問を投げかけて
回答をもらうようにしましょう。
保険料を抑えるために、一括見積もりは有効なテクニックです。
うまく活用しましょう。
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