PHEV!プラグインハイブリッドは、買いなのか?
はじめに
2024年令和6年になった。
数年前に菅元総理大臣が、カーボンニュートラル(脱炭素)で、
日本も世界に遅れないように、EV導入を掲げて、
話が出たのが、もう懐かしくも感じる。
ただ、まだまだ、100%EVに乗るには、怖い。
外出先で、止まって走れなくなったなんてことに、
なりたくない。
ガソリン入れて走れる車が、妥当かなぁ。
ということで、
ハイブリッド車<PHEV<EV車両
という構図の真ん中に位置する
PHEVについて本日は、みていきます。
なので、今回は、PHEVを買おうか悩んでいる人に向けて、
検証してみました。
結論
人によって、後悔するかもしれない。
これを知っていれば、大丈夫。
意外と高い充電料金。
ランニングコストは、安くない。
メリット・デメリットを知っている人が買うべき車です。
ということで、詳しくみていきます。
下にYouTube動画リンクあり
プラグインハイブリッドどんな車種があるか【金額と車種】
トヨタで出している車種
①プリウス
②RAV4
③ハリアー
④クラウンスポーツ
⑤トヨタ以外に国産車で販売しているプラグインハイブリッド
(レクサス含む)
三菱 アウトランダーPHEV
エクリプスクロスPHEV
マツダ CX-60 PHEV
レクサス NX450h+
※2024年1月上旬現在販売車種
◯プリウス
駆動:FF
460万円
燃費26キロ/リッター
EV走行距離87キロ
100V /200V
200V(16A):約4時間30分(満充電)
※急速充電非対応
全長460センチ
全幅178センチ
全高143センチ
◯RAV4
駆動:E-FOUR
563.3万円
燃費22.2キロ/リッター
EV走行距離95キロ
※急速充電非対応
200V(16A):約5時間30分(満充電)
全長460センチ
全幅185センチ
全高169センチ
◯ハリアー
駆動:E-FOUR
620万円
燃費20.5キロ/リッター
EV走行距離93キロ
※急速充電非対応
200V(16A):約5時間30分(満充電)
全長474センチ
全幅185センチ
全高166センチ
◯クラウンスポーツ
駆動:E-FOUR
765万円
燃費20.3キロ/リッター
EV走行距離90キロ
※急速充電対応
200V(16A):約5時間30分(満充電)
急速充電38分(満充電量80%)
◯三菱
アウトランダーPHEV
4WD
462.11万円から548.57万円
燃費16.2キロ/リッター
EV走行距離83キロ
※急速充電対応
全長471センチ
全幅186センチ
全高174センチ
◯エクリプスクロスPHEV
4WD
386.32万円から465.08万円
燃費16.4キロ/リッター
EV走行距離57.3キロ
※急速充電対応
全長454センチ
全幅180センチ
全高168センチ
◯レクサスNX450h+
AWD
714万円・738万円
燃費19.8キロ/リッター
EV走行距離88キロ
※急速充電非対応
ボディーサイズ
全長466センチ
全幅186センチ
全高166センチ
◯マツダCX-60 PHEV
539万から626万
燃費14.6キロ/リッター
EV走行距離74キロ
※急速充電対応
ボディーサイズ
全長474センチ
全幅189センチ
全高168センチ
HEV・PHEVでのコストの違い【プリウス比較】
プリウス車両本体価格比較
HEV:370万円(Zグレード)
PHEV:460万円
差額90万円
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HEV
燃費28.6キロ/リッター
車両重量
1420キロ
プリウスPHEV
1570キロ(+150キロHEVとの比較)
駆動は、共にFFでの比較
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PHEV
燃費26キロ/リッター
EV走行距離87キロ
100V /200V
200V(16A):約4時間30分(満充電)
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航続距離に対してのコスト比較
※外出先充電スポットでのみ充電した場合
カタログ引用:4.95円/分
4.5h=1336円=87キロ
1キロ=15.356円
1000キロ=15356円 +770円基本月額
合計16,126円(電気代)
全てEVで走行したと仮定したシュミレーションなので、実際には異なる
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ガソリンを入れて、1000キロ走行した場合、
ガソリン:1リッター163円として計算。
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PHEV
リッター26キロ
6269円・1000キロ走行した場合
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HEV
リッター28.6キロ
5699円・1000キロ走行した場合
ーーーーーー
電気で充電した方が、経済的って思っていたけど、
PHEVを充電スポットのみで充電していると
経済的じゃないんだってことがわかりました。
プラグインハイブリッドの魅力
ハイブリッド車との違いは、
モーター走行のみが可能。
電気自動車と比べると航続走行距離は、約80から100キロほど。
1回の充電で電気のみで走れる距離には、100%EV車両と比べれば、
短いですが、1回の充電で、80キロ程度走れれば、
日常の足として、使用可能。
地方で使用している、通勤。買い物での使用用途ならば、問題ない。
また、PHEVならば、100%EV車両と比べて、ガソリンを入れておくことで、
ガソリンでも走れる。
日常の足だけではなく、長距離走行だって安心して使用することができます。
まさに、電気自動車(EV車両)とガソリン車のいいとこ取り!!?な車といえる。
その分、購入時の価格は、高い。
目次のHEV・PHEVでの比較でも記載しましたが、
充電スポットのみの従量充電を使用した場合は、
費用が、大幅に負担になることが、わかりました。
プラグイン最大のメリットは、充電して、走行できることですが、
費用が高いのでは、メリットが感じられません。
一旦ここでは、
費用度返しして、魅力をまとめてみました。
1、とにかく音が静か
2、加速時の電気モーターによるトルクフルな走りは、快適そのもの
3、充電も可能、ガソリンも使用可能、EV車両のデメリット解消
4、緊急時PHEV車の電池を家庭用の電源として使用できる(非常給電)
※(通常のHEVより電池容量が大きいため、PHEVの方が有利)
プラグインハイブリッド(PHEV)メリットを活かす使い方
充電には、コツがいる?
全て、充電スポットで従量課金の充電を繰り返していると、
ガソリン代よりも高くなることがわかりました。
プラグインハイブリッドには、走行音が、静かってこと以外に
やはり走行コストが抑えられることで、メリットがあると思っていたため、
少し残念な結果となりました。
しかし、実際PHEVは、自宅に帰り、駐車している時間で充電することが、
できるのが魅力。
わざわざ出先で長い時間充電するのは、待ち時間を考えると不便。
充電方法を出先の充電スポットではなく、自宅で充電することで、
メリットが得られます。
充電スポットの従量課金制では、充電代が高くなってしまいますが、
自宅に充電設備があれば、自宅の充電金額の方が大幅に安く充電することができます。
例えば、
一般的な家庭用電力金額、全国電力従量課金1kWhあたり31円として計算した場合、
電池容量13.6kWhのプリウスPHEVを
フル充電させるために必要な電気代は、約421円。
エッつ?やっすーーー。さっきの充電スポット約1336円の3分の1以下。
実際の電気代は、もっと細かい計算になります。
家庭用の電気代は、使用料金区分に応じて金額があがっていくのと、
燃料調整費等もあるため、一概にこの数字が100%正確ではありませんが、
それにしても、3分の一以下で済むのは、経済的と言えます。
1キロに走行するための費用が、約4.8円になります。
1000キロ自宅充電で全て走行できたとすると、4890円。
ガソリン
で走った比較
1リッター163円として、
PHEV
リッター26キロ
6269円・1000キロ走行した場合
HEV
リッター28.6キロ
5699円・1000キロ走行した場合
でしたが、
ハイブリッド車5699円に対して、
プラグインハイブリッド車4890円になり、
ランニングコストは、毎月800円ほど安く済む計算です。
あれ、全然やすいと思えない金額ではないでしょうか?
車両本体価格が90万高くて、
毎月ランニングコストに800円しか違わないのであれば、
どうなんでしょう。
もっと、費用を抑えるためには、太陽光発電を頻繁に
充電に使うようにする必要があるかもしれません。
また、オール電化の深夜電力料金ならば、
1kWhあたり11.18円です。この料金設定でしたら、
1k走行で、1.77円のため1000キロ走行しても、
1770円しか毎月かからない計算になります。
もし、自宅がオール電化で、深夜電力のみを利用して、
PHEVの充電ができれば、
毎月の差額が、3929円まで、広がる計算になります。
この計算でPHEVを購入から、7年使用したとすると、
HEVとPHEVの差額が、330,036円になります。
90万円の差は、埋まりませんが、だいぶ差が縮まってきました。
細かい説明で、
頭が疲労困憊になってしまっていると思いますので、
細かい計算は、このくらいにします。
パニックです。やり方次第ってとこですか?
補助金で経済的?分岐点は?
通常のハイブリッド車両には、補助金はありませんが、
プラグインハイブリッドには補助金が設定されております。
令和5年度補正予算は、55万円です。
車両本体価格の差90万円ありましたので、差額35万円になります。
購入から、7年使用して、毎月1000キロ走行する人で、
毎回電気ので走行できたと仮定し、
オール電化の深夜電力のみで充電した場合、
33万円ほど、差が縮まりました。
そこを踏まえて考え、
なおかつ補助金が出れば、ハイブリッド車両と同じくらいの金額で
購入できることになります。
しかし、これには、自宅の充電設備費や、長期に使用することが、
大前提です。長期使用するば、車は、機械なので電池交換がもしかしたら
必要になるかもしれません。
ランニングコストは、使用の仕方と充電の仕方で
カバーできるかもしれませんが、消耗品の交換コストも考えると、
負担の差は、広がる可能性があります。
また、何年乗るかにもよりますが、下取り金額を考慮すると、
2024年現在、まだまだ、通常のハイブリッド車両の方が、
まだ、有利だと言えます。
まとめ
今回は、PHEVの国産車両がどんな車種が2024年1月現在販売されているかと
PHEVの魅力は、どこか。
また、ランニングコストの検証を50系プリウスHEV・PHEVを用いて
比較してみました。
補助金も含めて考えた場合、充電設備や、充電状況によっては、
プラグインハイブリッドでもハイブリッド車両とそれほど変わらない
コストで使用できることがわかりました。
単純にランニングコストを検証すれば、金額差があまり、
なくなりますが、PHEVの魅力は、
静かなモーター走行が可能だったり、
力強い加速・いざという時の電力供給ができるといった、
メリットもありますので、
令和の時代環境に配慮した車が、
通常のハイブリッド車両とさほど変わらない費用で、
乗ることができるのは、魅力です。
検討する方が、魅力に感じれば、
購入の選択肢として大いにありだと思います。
繰り返しになりますが、
今回は、充電のみで走行した状態を仮定して比較しました。
また、ガソリン金額163円/リッターという金額設定で
検証しましたので、この金額も価格が変われば、差額も変わってきます。
購入時期によっては、補助金の設定がなくなる場合もあります。
反対にお住まいの自治体によっては、もっと補助が出る自治体に、
お住まいの方もいるかもしれません。
あくまで、参考程度にしてください。
今回は、プラグインハイブリッドを購入しようか悩んでいた方に
すこーーしだけ、理解がふかまったと思っていただけたら幸いです。
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