はじめに
「今まで約120年間民法は、改正されていなかった!」
これは、驚きです!
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基本的に法律は、ちょこちょこ変わるものではないことは、
理解されていることです。
しかし、約120年間改正がなかったと言う話を聞いて、
「約120年間の時代の変化は、
あまりにも違いすぎるのではないか」と率直に、
思います。
なんと言っても
今は、2020年令和の時代です。
120年前は、明治時代!!
明治の時代といえば、
江戸幕府が終焉した次の時代です。
あまりにも長い年月を民法は変わらず、
歳月が過ぎたことがわかります。
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民法とは、「市民同士の一般的なルールを定めた法律」です。
民法は、法律の基本と言っても良いでしょう。
改正される項目は、200くらい(^◇^;)
民法の内容ざっくり分けると以下のような構造
お金の話
1、基本ルール
2、ものの権利
3、人の権利
家族の話
1、結婚や離婚、親子の取り決め
2、相続や遺言
以上の5点が条文に記載されています。
今回の改正は、[お金の話の3番「人の権利」]が変わります。
人の債権に関する項目の改正が、行われます。
なおかつ、その債権に関する基本ルールーも変わってきます。
簡単に言うと、お金の貸し借りに関しての法律の改正です。
細かいところまで入れると全部で200箇所くらい改正になる。
施行は、2020年4月です。
では、生活にどのように関わってくるのかを解説していきます。
民法大改正ポイント3点
1,法定利率
今までは、固定制の年5%の利率でした。
それを変動性の3%に当面は、変更になります。
法定利率の影響
借用書でお金を借りた場合、もし期日までに払えなければ、遅延損害金が発生する。
期日を過ぎた場合、利息を取られる。その金利が変わります
この遅延損害金は、記載がなければ5%から3%になります。
しかし、遅延損害金が何%と規定が契約書に記載があれば、
その利率になります。
おまけ、
中間利息の控除にも影響があります。
例えば、保険金を1回払いで支払いを受ける場合、
将来に渡ってもらうお金を1回でもらうことは、
運用益を考慮してその分差し引いて、
お金を払うルールになっています。
その利息が、5%から3%になります。
そのため、もらえる金額は、増えることになります。
2,消滅時効
原則5年に統一される。
現在は、10年間お金を貸して、そのままにしておくと事項で無効になる。
実際は、家賃や地代は5年で消えたりしますので、
時効の期間はその種類によって、違う。
内容によって時効期間が異なっていたものを5年に統一する。
交通事故の損害は、損害と加害者を知ったときから3年と今までと変わりません。
3,保証人の法律が変わる
連帯保証人は、本人が借りたのと同じこと。
![é£å¸¯ä¿è¨¼äººã®ã¤ã©ã¹ã](https://3.bp.blogspot.com/-zvygc4WDA6g/V2vYLOlXWxI/AAAAAAAA78I/o9uQZgLdPNANz8kwiPE_-JP85eTQyRkEwCLcB/s180-c/money_rentai_hosyounin.png)
保証人を保護するための法律の改正です。
個人の保証に極度額を設ける。
個人を保証人にして、上限が決まっていない借金を負わせることの禁止。
上限金額(極度額)を決めて保証人を保護することとする。
もし、極度額を決めないと保証自体を無効にできる。
個人が保証の場合は、公正証書の作成が必要になる。
事業資金を貸し付ける時で個人を保証人にする場合は、
原則として公正証書の作成をしなければならなくなる。
個人の保護を目的としています。
これには、例外もあります。
事業者の代表が保証人になる場合は、
公正証書は作成しなくても良いことになっています。
自分が社長の会社で、事業資金を借りるために保証人になるのは、
当たり前という考えです。
全体的に破産者を少なくするための法律。
まとめ
本法律は、人に関しての法律になりますので、
一人ひとりがとても影響を受ける法律です。
大きくまとめると、消費者保護を行う内容が、
取り入れられております。
1,法定利率の変更
2,時効の期間が変わる
3,連帯保証人のルールが、明確化される。
おまけ
利用規約に関してのルールも変わる。
消費者に不利益になることは、無効になる。
例えば、スマホのアプリをダウンロードした場合、
「利用規約に同意してください。」って「同意」ボタンを押さないと
その先に行かないことないですか?
ほとんどの人が、読まずに先に進んでいます。
もし、その利用規約の中にあなたに不利益なことばかり
書かれていたらどうしますか?もしそれが、悪い業者だったら、
大変なことになります。
そんな利用規約のルールが明確になります。
「消費者に不利益な内容は、無効になる」ということです。
とはいえ、利用規約は、しっかり読んだほうが良いでしょう。
その他の変更内容
・敷金が明確化される
・瑕疵担保責任の変更
以上の内容は、不動産賃貸を借りる人や貸している業者の方は、
しっかりチェックが必要です。
民法は、日本の生活の基本ルールですので、しっかり理解しておく必要があります。
せっかくの機会なので、自分を守る意味で勉強しましょう。
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